2020 熊野古道中辺路マウンテンランレース


2009年05月05日

春の大峰奥駆け道縦走

【大峰奥駆け道縦走】

 5月2日〜5日までの4日間(釈迦ヶ岳〜本宮)、大峰奥駆け道を縦走してきました。CIMG3494.JPG
 奈良県吉野から和歌山県熊野をつらなる大峰山系は、古来より現在にいたるまで、修験道のメッカであり、靡を巡拝しながら峰々を踏破する修行の場であることは誰もが知るところである。
 昨年よりオハナOD倶楽部では、より充実した登山を楽しむため、ゴールデンウィークを利用して3泊程度の縦走登山を行うこととしている。これは、衣食住をともなう縦走登山(バックパッキング)というスタイルがもっともアウトドアを満喫出来るものと考えるからである。所帯道具一式を背中に背負い、山を旅する訳だが、持ち運べる物には限界があり、山行中何が必要で、何が要らないのか? 真剣に考え、不要な物は捨てなければならない。
 それに伴い道具を扱う技術と経験が必要となってくるし、コース選びも最も重要な要素となって来る。中でも今回は、大峰南奥駆け道を歩くことで、自身の実力を知るよい経験をしたかったのが、事の発端である。(要するに、お金では買えない感動を味わいに行ったのである)
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■メンバー:N氏、O氏、W君、Tさん、Aの5名
■コース:奈良県十津川村、旭登山口〜釈迦ヶ岳〜行仙岳〜玉置山〜和歌山県田辺市、熊野本宮(3泊4日)
■5月2日(土)、午前8時00分。旭の登山口を出発〜釈迦ヶ岳10時00分着(休)〜深仙の宿10時35分(休)〜太古の辻11時10分(休)〜奥守岳12時20分(休)〜地蔵岳13時30分(休)〜滝川辻13時50分〜涅槃岳14時40分(休)〜持経の宿15時00分(休)〜平冶の宿15時50分着(山小屋泊)
●水場:千丈平(道沿いの湧き水)、深仙宿(湧き水)、持経の宿(林道よこの谷水、徒歩3分)、平冶の宿(谷水、徒歩5分) 
●トイレ:旭の登山口、持経の宿、平冶の宿
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 朝から天気が良く、汗ばむくらい暑い、太古の辻を過ぎたあたりから、登山者もまばらで歩きやすい。ダケカンバやブナの原生林を歩くこと約8時間で平冶の宿へ。実は、持経の宿に泊まる予定が、年功序列に従い(ベテランの方々にお譲りし)泣く泣く次ぎの宿にしました。小屋の前には、テントが1張と、我々の他に3人の宿泊者がいて、総勢10人の宿泊地となった。登っては下り登っては下る、奥駆け道の試練を受けたのか寝返りした体が痛い。疲れているが初日は興奮して寝付きが悪い。夜中に何度となく目が覚め、トイレに出て行った際、満天の星空に見入った・・・。
■5月3日(日)、5時30分起床、6時00分朝食、7時00分出発〜転法輪岳7時25分(休)〜倶利迦羅岳8時00分(休)〜行仙岳9時12分(休)〜行仙小屋9時35分〜笠捨山10時56分(休)〜葛川辻11時25分(休)〜地蔵岳12時00分(休)〜東屋岳12時35分〜香精山13時05分(休)〜貝吹金剛13時43分(休)〜21世紀の森分岐14時25分(休)〜21世紀の森着(東屋泊)
●水場:行仙小屋(谷水、徒歩15分)、葛川辻から香精山へのトラバースルート(道沿いに谷水)、21世紀の森(公園内に水道、入り口に湧き水)
※葛川辻には水場はあるが、道は無く往復1時間はかかると聞いた。(昨年行って、エライ目にあったと話されていた)
●トイレ:行仙宿、21世紀の森公園
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 俗世間と遮断された南奥駆けのど真中を黙々と歩き、熊野を目指す・・・。キツくて苦しい登り坂や鎖場にへばりつき前々進む。これは単なる山歩きではなく修行か? 修験道を歩き自問自答するが答えなど無い。笠捨山を過ぎたあたりから杉の植林山が始まり、里が近いことがうかがわれる。稜線では咲いてなかった石楠花も「21世紀の森」では満開だった。丁度タイミングもよく「しゃくなげ祭り」をやっていて、いつもはひっそりした公園がにぎやかだった。夜中には、鹿が数匹やって来て、キーン!キーン!と鳴いていた。
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■5月4日(月)、5時00分起床、6時00分朝食、21世紀の森7時00分出発〜尾根分岐7時35分〜岩の口7時47分(休)〜花折塚9時00分(休)〜展望台9時20分(休)〜玉置神社10時00分着(休)11時00分出発〜玉置辻11時20分〜大森山12時32分(休)〜切畑辻13時25分(休)〜五大尊岳13時52分(休)〜六道の辻15時15分(テント泊)
●水場:玉置神社CIMG3552.JPG
●トイレ:玉城山展望台、玉置神社
 21世紀の森より尾根に戻り奥駆け道に復帰する。これより玉置山までの道は、林道大谷線と交差しながら玉置山を目指すこととなる、特に展望台からの眺望は良く、釈迦ヶ岳や弥山が見え、行者はここで大峰山系を振り返り「拝み返し」の行をしたと聞いた。玉置神社でお参りした後、今日は行けるところまで距離を伸ばしておきたかった為、先を急ぐこととする。途中水場が無いので、5リットルの水を汲み大森山の急登に泣き、やっとの思いで着いたが、ここからが大変で、岩角や木の根を頼る狭い尾根道に修験道ということを改めて確認することとなる。この日のキャンプ地は、六道の辻(金剛多和の宿跡)とする。我々がテントを張り、雑談している時に2組のハイカーが来て、ここに張らせてもらっていいですか?と言ってきたので、「どうぞ・どうぞ!」と山の中がたちまちテント村となった。夜の9時を過ぎたあたりから、心配していた雨が本格的に降り出した。
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■5月5日(火)、5時00分起床、6時頃朝食、7時00分出発〜大黒天神岳7時30分(休)〜山在峠7時55分(休)〜吹越峠9時00分(休)〜七越公園9時25分〜備崎橋(休)10時00分〜本宮10時20分
●水場:七越公園
※六道の辻には、「大黒天の水」があると、山渓アルペンガイド23、「大峰・大高・紀伊の山」に記しているが、今回は確認していない。
●トイレ:七越公園 
 3泊4日中初めてのテント泊となったが、やはり寝心地は一番良くぐっすりと睡眠は取れたようだ。昨日は少し無理して難所を終えたこともあり、残りのコースはとても楽だ。途中、熊野川と民家が見え、ゴールが近いことが確認できる。
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 眼下に見える大斎原と中辺路の山々を眺めながら、4日間の行程を思い浮かべ、小さな感動を覚える。小刻みなアップダウンを繰り返し、川原に突き当たり、備崎橋を渡ると熊野本宮バス停について今回の山旅に幕がおりた。帰りのバスの中ではうたた寝をしながら、来年は、この続きとなる北奥駆け道(吉野〜釈迦)かと1人ほくそえんだ。
 
 昨年より、我々のパーティーの食事は、朝・夕に米をといでご飯を炊き、シンプルな食事とスタイルを貫く事を山旅の中で実践することとしている。その為に時間や動力がいることは確かだが、得るものも大きく、つくづく昔の人の凄さに感動している。当分の間はこのスタイルでの山旅を続ける予定だ。参加者の皆さん、お付合いありがとうございました。そして、お疲れ様でした・・・。
posted by ohana at 18:45| 日々つれずれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする